定年退職後、尾道大学大学院に入学し、俳句の歴史、基礎理論を学んだ、 福山市瀬戸町、郷坪敏幸さん67歳が、俳句雑誌「狩」の第28回「狩」評論賞を受賞しました。郷坪さんは尾道市出身で、 大学生のころから俳句をはじめ、平成元年に鷹羽狩行氏が主宰する「狩」に入会、尾道支部長を務めています。受賞した 「悲劇の滑稽性」は、俳諧の本質は滑稽性にあるということを理論化したもので、俳句は5、7、5の17字の内5字は季語で、残り12字でしか表現できない、 物言えぬ沈黙の文学であるが故に滑稽さを宿していると論破しています。さらに和歌の31字に比べ少ない俳句は自然とつながる季語の浄化作用によって精神の美しさ、 高まりを内在させていると指摘しています。郷坪さんは「独りよがりでなく評価されたのは良かった。 俳句は大切なパートナーで死ぬまでやり続けたい」と語っていました。