お蔵出し映画祭3年目

お蔵出し映画祭2013さまざまな事情により公開されなかった映画の中から優れた作品を発掘する「お蔵出し映画祭2013」が9月21日から3日間、シネマ尾道や尾道商業会議所記念館、市民センターむかいしま、福山のシネマモード1を会場に開かれます。尾道市や尾道市商工会議所、尾道観光協会、ツネイシヒューマンサービス、フューレック、クロスメディアでつくる実行委員会が24日午後、市役所で記者会見を開き、上映作品のラインナップを発表しました。今年で3年目になるこの映画祭には、コンペ部門に31作品がエントリーし、このうち6作品が上映ノミネート作品に決まりました。クロスメディア社長の佐倉寛二郎委員も出席した会見では記者から「今回で区切りの3年目になるが今後も続けていくのか」「一般市民への広がりが当初の構想より鈍いのではないか」など開催自体を問う意見が出され、平谷市長は「映画界では価値ある映画祭と評価をいただくまでなったが、それが広く市民の映画祭になっているとはいえずPRに努力したい」と応えました。上映スケジュールは今後発表される予定で、オープニングセレモニーはしまなみ交流館で行われます。

コンペティション部門 ノミネート作品

「朽ちた手押し車」(1984)監督:島宏 出演:田村高廣、長山藍子、三國連太郎

 高齢化社会、老人介護、安楽死という現代にも通じる社会問題を描いた作品。19年の時を経てスクリーンに初登場。

「ソクラティック・ラブ」(2012)監督:早坂亮輔 出演:スズキジュンペイ、大谷英子
 絵画と現実が交じり合うとき、運命は変わる・・・。ポップでカラフルな新世紀のラブストーリー。

「正しく忘れる」(2011)監督:井上真行 出演:小野まりえ、篠田光亮、染谷将太
 自殺した父の記憶が薄れていくことに戸惑いつつも向き合っていく若い女性を主人公にした物語。

「地球のヘソ」(2008)監督:東郷一重 出演:山内明日、J.A.T.D.にしゃんた
 京都の町の近未来を、シニカルかつファンタジックに描いた京都オールロケ映画。

「ナンバーテン・ブルース さらばサイゴン」(1975)監督:長田紀生 出演:川津祐介、ファン・タイ・タン・ラン
 ベトナム戦争の真只中に南ベトナムロケを敢行した幻の作品。昨年、30余年の時を経て原版とプリントが発掘された。

「果てぬ村のミナ」(2012)監督:瀬木直貴 出演:土屋太鳳、石川湖太朗、小市慢太郎
 豊かな自然に恵まれた静謐な山間の集落を舞台に、心の故郷をテーマに描いた青春ファンタジー映画。

特別招待作品

「下町(ダウンタウン)」(1957)監督:千葉泰樹 出演:山田五十鈴、三船敏郎
 今年生誕110年を迎える林芙美子の同名小説の映画化。

「故郷」(1972)監督:山田洋次 出演:倍賞千恵子
 瀬戸内海の小島を舞台にした作品。尾道も登場する。

「雪の断章-情熱-」(1985)監督:相米慎二 出演:斉藤由貴、世良公則
 斉藤由貴の初主演作。福山市出身の世良公則も出演。

「ゲンセンカン主人」(1993)監督:石井輝男 出演:佐野史郎
 つげ義春の著名な短編4本を原作に映画化。未DVD化オムニバス映画。

「LIFE」(2007)監督:佐々木紳 出演:綾野剛
 綾野剛初主演映画。2007年にDVD化されたものの、諸事情により廃盤となっている作品。

「裸足の夢」(2010)監督:キム・テジュン 出演:パク・ヒスン
 東ティモールの少年サッカー団が広島の国際大会を目指す実話に基づいた作品。

「冬の日」(2011)監督:黒崎博 出演:長澤まさみ、風吹ジュン
 長澤まさみ主演の短編映画。黒崎博監督作品を併映予定。

「ラジオの恋」(2012)監督:時川英之 出演:横山雄二
 ラジオをめぐる広島の物語。挿入歌に矢沢永吉の”トラベリン・バス” 

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