林芙美子の手紙一つに

尾道ゆかりの作家 林芙美子が太平洋戦争中、疎開先から川端康成へ出した手紙の一枚目(前半)が、50年ぶりに二枚目(後半)と一つになり、尾道で展示されました。二枚目と封筒は昭和37年尾道東高校に寄贈されており、形見としてして林家に保管されていたものが一枚目と今回、確認されたものです。確認された一枚目の手紙「三尺も雪に埋もれて郵便やさんもめつたに来ない村になりました 硯の水も凍ります 片岡さんのおなくなりになりました事淋しくおもひます こんな事で年月がすぎてゆくのは淋しいです いまは村もひつそりと落ちつき 毎日しんしんとそこ気味悪く降る雪をながめております 創元社からお手紙いたゞきお返事もいたしませんで失禮しております 一生懸命いゝもの書いてさしあげたいとぞんじます よろしくおつしやつてくださいませ」(全文)。寄贈されていた二枚目の手紙「全く雪深くなりました 一度お出掛けになりませんか リンゴも沢山求めてあります それと温泉だけが幸福です 東京の日常も案じられますがどうにも仕方がございません 四五日前の夜空 雪の山にこだまするやうな音をして 敵機が通ってゆきました  川端康成様  林芙美子  そのうち リンゴ また送ります」(全文)この一つになった手紙は9月2日までおのみち文学の館・文学記念館で公開されています。

関連記事

ブログカレンダー

2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

アーカイブ

ピックアップ記事

  1. 2024-4-9

    地域おこし協力隊 大橋和也さん

    まもなく任期満了の尾道市地域おこし協力隊 大橋和也さん(御調 担当) 4年間の取り…
                       
ミッチー
 
インターネットサイマルラジオ
リスナープレゼント
番組へのメール
番組表
パーソナリティー紹介
 

番組パーソナリティー

石川のりこ石川 のりこ
➡ブログを見る
 
 
柿原裕子柿原 裕子
➡ブログを見る
 
ジョニージョニー
➡ブログを見る
 
てんこてんこ
➡ブログを見る
 
四辻 由美子原田 真弓
➡ブログを見る
 
村田 佳奈子村田 佳奈子
➡ブログを見る
 
四辻 由美子四辻 由美子
➡ブログを見る
ページ上部へ戻る