日東電工 北村さん、木村さん

日東電工の最先端技術を使ったアート「きら丸くん」、尾道市立美術館で公開中
日東電工株式会社(尾道事業所)から、製造統括本部 製造技術統括部長 北村吉紹さん、第2開発部第1グループ 主任研究員 木村真規子さんをお迎えして「きら丸くん」や日東電工が取り組む地域貢献についてお聞きました

(記事はゲストコーナーの書き起こし 放送日 2023年8月7日)

パーソナリティ(以下、P):今日はスタジオにゲストをお迎えしています。もうご覧になった方もたくさんいらっしゃるかと思いますが、尾道市立美術館のロビーに日東電工の偏光板や特殊フィルムを使った偏光板アート「きら丸くん」、2基が飾られています。今日は日東電工株式会社 製造統括本部 製造技術統括部長でいらっしゃいます北村吉紹さん、そして主任研究員の木村真規子さん、お2人にお話をおうかがいします。今日はよろしくお願いします

北村さん・木村さん(以下、敬称略):よろしくお願いします

P:日東電工尾道事業所といえば、液晶ディスプレイ用フィルム、世界最大規模の工場ということで、ご存知の方も多いかと思います。木村さんが所属されている第2開発部 第1グループっていうのはどういうお仕事をされているところなんですか?

木村:私の部署は開発部の中でも割とお客さんとの距離が近いグループになっているのですが、お客さんの要望に沿った偏光板の製品開発を行っているグループになってます

P:なるほど。その日東電工さんが作られている製品、実際どんなものに使われてるんですか?

木村:尾道で作ってる偏光板は、身近なものでいうとスマートフォンだとか、ノートパソコンとかテレビのディスプレイ、あと車のカーナビとかですね、そういったディスプレイにも多く使われてるものになってます

P:そうなんですね。本当に身近なもの、私達が普段使っているものにたくさん使われていて、生活を支えてくださってるんですね。気づかないうちに、使ってるっていうことが多いんですね。そしてこの度はその偏光板アート「きら丸くん」を作られましたが、これは尾道市立大学美術学科の卒業生の方が考案されたものなんですよね


木村:はい、そうですね。歯車の回転と偏光板の組み合わせのアイデアは学生の方に出していただいて。作品のデザイン自体も、海とか船をイメージしたもので作っていただきました

P:これがもうすごくあの、本当に綺麗で。ちょうど尾道市立美術館のロビーって尾道水道が見渡せて。とても空も綺麗に見えて。そこでちょうどね、それがキラキラと光を帯びて美しく見えるので。何か私が子供の頃見ていた万華鏡を見てるみたいな。なんかそんな感じで、なんかすごく素敵です

木村:ありがとうございます。スケールアップするときも、しまなみをイメージしたのと、あとは尾道市立美術館においていただけるとのことだったため、ケンちゃんとごっちゃん、猫をイメージしたデザインも盛り込んでいます

P:はい。これはですね、どんな感じか実際見ていただいた方が良いかと思うんですが、ハンドルも船の舵みたいな感じですね。くるくる回すと、ごっちゃんやケンちゃんが出てきたり。お魚とか船とか、いろんなデザインのものが出てきて、本当に尾道をイメージした舵を回すとキラキラと色が変化していくっていうな形のものなんですが、思った以上に結構大きな作品だったんで、びっくりしました

木村:そうですね、はい(笑)

P:ちょうど2基ロビーに設置されております。これどんなふうになっているか仕組みを教えていただいてもいいですか?

木村:簡単に言うと偏光板というのは光のフィルターの役割をしてるんですけど

P:今、持ってきていただいています

木村:はい特定の光を通すことができるブラインドをイメージしていただくとわかりやすいと思うんですけど、その偏光板、2枚同じ向きにすることで光が抜けて透明に、クロスにすることで光をさえぎって黒になります。これを歯車の方にも適応してます

P:作品の横にもわかりやすく解説を猫ちゃんのイラストで書いていただいてますよね

木村:そうですね。それで、間に透明の位相差フィルムっていうのを挟むと光の向きを変えることができるので、色が付くという風になります

P:実際に今その色の変化とかを見せていただいていますが、そういった最先端技術が使われてるんですね

木村:はい

P:その偏光板を使ったアクリル板、アクリル製の歯車四つが組み合わさっていって、偏光板の反対面に、猫とか、魚とか、船とかの形の特殊フィルムが貼ってあって。ハンドルを回すと、魚のイラストとか、赤や緑、黄色とかいろんな色を変えながら、浮かび上がったり消えたりみたいな形で楽しむことができます。子どもさんも回しながら、「わー、色が変わった!」とかって、すごく喜んでました

北村・木村:(笑)

P:こういった技術が使われてるんですね。本当に私も見させていただいて実際にこの回して動かして遊べるっていうのがすごい楽しい!て思いました。北村さん、こういった地域貢献といった取り組み、以前からされてるんですね

北村:そうですね、はい。アート自体5年前から、もっと前ですかね、やっているのですが、地域貢献としての動きはここ3年くらいになります

P:市立美術館の玄関の自動ドアのところにも使われてますよね。あの黒猫のケンちゃん、ゴっちゃんが、開けたり閉めたりすると登場してくるっていうような。あれもう3年前ぐらいですもんね

北村:2020年の10月ですね

P:どういうことでそういった取り組みをしようと思われたんですか?

木村:そうですね。はい。結構前から、美術・デザイン系を専攻されてる学生の方から、「偏光板をアートに使いたい」という問い合わせは度々あって

P:そうなんですか

木村:はい。それを受けて、ディスプレイ以外の用途にも展開していきたいなって思って活動を始めたのがきっかけです

P:なるほど、そういうことなんですね。美術館にもう一つ、灯篭もありましたよね。あれも偏光板を使ったものなんですよね。くるくる回る灯篭みたいな

北村:はい、そうですね

P:日東電工さんの最先端技術がそんなふうに私達が楽しめるアートになってるっていうのがすごくいいなと思いました

北村・木村:ありがとうございます

P:皆さんから、いろいろ反応があって喜んでくださるとやっぱり嬉しいですよね。これからもそういう取り組みをされる予定ですか

北村:はい。先ほどお話いただいた灯籠は、小中学生を対象に工作教室を予定しており、そこで25個前後作製して、灯りまつりで展示を予定しています。
( 92日に工作教室、灯りまつりは107() 

P:すごーい!

北村:回るかどうか心配(笑)

P:うわー、それもまた楽しいですね。灯りまつりにまた新たな魅力が加わる感じですね。また子供たちの夏休みの自由研究のお手伝いとかもされたりしてるんですね

北村:はい、そうですね

P:幅広く地域貢献の取り組みをされてるんですね

北村:そうですね。ようやくです

P:ずっと前からやってみたいなっていうのが、おありだったんですか?

北村:そうですね、その中でようやく今年、一気に広がった感じです

P:確か市役所のロビーにもありますよね。皆さん、市役所に行っていただくと玄関入ってすぐのロビーのところ。こちらも偏光板アートがありますので、ぜひご覧いただきたいと思いますね。本当にたくさんの人が楽しめるアートを次々と作っておられて、すごく楽しみです。今、市立美術館に飾ってあります「きら丸くん」。現在開催中の超・色鉛筆アート展〜神ワザ12人の彩りスタイルの会期中、9月3日まで2階ロビーに飾ってありますし、また11月25日から開催する所蔵品展の会期中にも公開されるということです。ちょうど今夏休みですし、ご家族の皆さん、お子様たちに楽しんでいただける機会かなと思います。ぜひ皆さん行ってみてください。感動します。

今日は日東電工の北村吉紹さん、木村真規子さんにお話を伺いしました。

どうも本当にありがとうございました

北村・木村:ありがとうございました

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