小林和作奨励賞 松崎さんを表彰

尾道市立大学 大学院美術学科 絵画研究分野の学生(1年生)を対象に毎年表彰を行っている「小林和作奨励賞」の表彰式が8日 午後、尾道市立美術館で開かれ、今年度受賞の松崎葵さん24歳に賞状と副賞の30万円などが贈られました。

小林和作基金運用委員会 委員長を務める画家の村上選さんは「和作先生が亡くなって昨年で40年。名前は知っていても人物までは理解できていない人が多いのではないか」と話し、松崎さんに没後40年を記念に発刊した書籍『和作 花咲く 花咲爺』を進呈。「これを読んで賞の重みを感じて欲しい」とあいさつしました。
尾道市立大学 塩川高敏・教授は松崎さんの受賞理由について「今年は院生が少ない中でも高いレベルで接戦となり、松崎さんに決まった」と説明。松崎さんの作風については「質にこだわっていて繊細。今後も力まずに前進してほしい」と講評しました。
尾道市教育委員会 佐藤昌弘・教育長は「今年で奨励賞受賞10人の節目の年。この受賞を機に世界に羽ばたいて欲しい。授賞式を前に作品について解説してもらったが、その人柄からも今後の活躍につながると思う」と祝いの言葉を述べました。
受賞した松崎さんは「すばらしい賞をいただき光栄に思っています。受賞は大学の先生やライバル・同志である友人、先輩、後輩、家族など応援してくれた方々のおかげ。これからも海と山に恵まれた尾道で制作にはげんでいきたい」と歓びを語りました。

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